秩父のサステナブルな香り。 クロモジという国産素材が生まれるまで。

BLACKLETTERS · 香りの背景

秩父の森から生まれる香り。
クロモジという国産素材の話。

香水や精油には、必ず原料の産地があります。BLACKLETTERSが香りの核に選んだのは、埼玉・秩父の山に自生するクロモジという国産の植物でした。クロモジとはどんな木なのか、なぜ秩父なのか、そして国産素材で香りをつくることの意味を紹介します。


まず結論

BLACKLETTERSの香りは、秩父の山という「顔の見える産地」から生まれています。

  • クロモジは、日本の山に自生するクスノキ科の落葉低木。ウッディでありながら柑橘のような明るさを持つ香りが特徴
  • 国産素材を核にすることで、「どこで、何から採れた香りか」をはっきり語ることができる
  • 秩父の山の素材を使うことは、地域の森や産業と関わり続けることにもつながる

クロモジとはどんな植物か

クロモジ(黒文字)は、日本各地の山野に自生するクスノキ科の落葉低木です。春には小さな黄色い花を咲かせ、枝や葉を折ると、すっきりとした香りが立ちのぼります。

項目 内容
分類 クスノキ科クロモジ属の落葉低木
分布 日本の本州・四国・九州などの山地
名前の由来 緑色の樹皮に現れる黒い斑点が、文字のように見えることからと言われている
昔からの使われ方 高級な爪楊枝の材料。和菓子に添える楊枝そのものを「黒文字」と呼ぶこともある
香りの特徴 ウッディでありながら、柑橘に近い明るさと透明感がある

爪楊枝に使われてきたのは、木がしなやかで折れにくいことに加えて、口に運んだときにほのかに香ることも理由のひとつだと言われています。日本人にとってクロモジは、実は古くから身近な香りでもあったのです。

 

なぜ、秩父のクロモジなのか

多くの香水や精油は、海外で生産された香料をもとにつくられています。そのなかでBLACKLETTERSは、埼玉・秩父に自生するクロモジを香りの核となる素材に選びました。

1

日本の山ならではの香りだから

クロモジの香りは、海外の定番香料にはない、日本の山の空気そのもののような香りです。甘さや重さが少なく、香水が苦手な人にも受け入れられやすい軽やかさがあります。

2

拠点である秩父の山にある素材だから

BLACKLETTERSを手がけるISILKは、秩父を拠点にしています。自分たちが暮らし、仕事をする土地の山にある素材だからこそ、産地を自分の目で確かめ、責任を持って語ることができます。

3

「どこで採れた香りか」を語れるから

香りは目に見えないものです。だからこそ、どこで、何から採れた香りなのかを具体的に示せることが、使う人の安心につながると考えています。

国産素材で香りをつくるということ

香料の産地によって、つくり手が語れることは変わります。

比較項目 海外で生産された香料 国産の植物素材
産地の見え方 流通の過程が長く、産地の詳細まではわかりにくいことがある 採れる場所をつくり手自身が確かめられる
香りの個性 世界中で使われている定番の香りが中心 その土地ならではの香りを表現できる
語れること 香りの種類や系統 産地、素材、その土地の風景まで
輸送 海外から長い距離を運ばれる 国内で調達できる

もちろん、海外の香料にもそれぞれの産地と文化があり、優劣の問題ではありません。BLACKLETTERSが国産素材を核にしているのは、自分たちの足元にある素材で、自分たちにしか語れない香りをつくりたいという考えからです。

 

 

香りづくりが、地域とつながる理由

国産の植物を原料にするということは、その土地の山や森と関わり続けるということでもあります。

秩父のように山に囲まれた地域では、かつて暮らしと山が密接に結びついていました。薪をとり、木を切り、山の恵みを生活に活かす。その営みが少なくなった今、山の素材に新しい使い道を見つけることは、地域の森に人の手が入るきっかけのひとつになります。

香りは目に見えないものだからこそ、「どこで、何から採れた香りなのか」を語れることに価値があります。BLACKLETTERSが国産素材にこだわるのは、香りそのものの個性だけでなく、この産地の透明性と、地域とのつながりを大切にしているからです。

秩父という土地と、シルクと香り

秩父は、山々に囲まれた盆地です。かつては養蚕と絹織物で栄え、「秩父銘仙」に代表される織物の産地として知られてきました。山と共に生き、山の恵みを暮らしや産業に変えてきた土地です。

BLACKLETTERSを手がけるISILKは、この秩父を拠点に、養蚕から製糸、撚糸、製品づくりまでを一貫して行う国産シルクの取り組みを進めている会社です。原料から製品まで、顔の見える形でつくる。その姿勢は、シルクも香りも変わりません。

桑の葉を育て、蚕を育て、糸をつくる。山のクロモジから香りをつくる。どちらも「秩父の土地にあるものを、日々の暮らしで使えるかたちにする」という同じ考え方から生まれています。

クロモジの香りを楽しめるアイテム

クロモジの香りは、使い方に合わせていくつかのかたちで楽しめます。

アイテム 価格(税込) こんな方に
香水 KUROMOJI(8ml) ¥4,620 クロモジの香りを身にまといたい方
クロモジ精油(3ml) ¥5,500 クロモジそのものの香りを、アロマとして楽しみたい方
リードディフューザー ¥7,150 部屋の空間を香らせたい方
サンプルセット(3種) ¥990 まず香りを試してみたい方

※全国送料無料。

はじめての方は、香水3種を試せるサンプルセットから始めるのがおすすめです。どれが合うかわからない場合は、簡単な質問に答えるだけの香り診断もご利用ください。

よくある質問

Q. クロモジはどんな香り?

ウッディでありながら、柑橘に近い明るさと透明感を持つ香りです。甘さや重さが少なく、すっきりとした印象で、香水が苦手な方にも親しみやすい香りです。

Q. クロモジ精油と香水の違いは?

精油はクロモジから採った香りの成分そのもので、アロマとして空間で楽しむのに向いています。香水はクロモジを軸に香りを組み立て、肌にまとえるように仕上げたものです。精油の原液は刺激が強いため、直接肌につけないでください。

Q. BLACKLETTERSの香りはすべて国産原料?

BLACKLETTERSは、秩父産クロモジを香りの核となる素材にしています。香りごとの原料については、各商品ページをご確認ください。

Q. 「黒文字」という名前の由来は?

緑色の樹皮に黒い斑点が現れ、それが文字のように見えることから名づけられたと言われています。

Q. 自分に合う香りがわからない場合は?

簡単な質問に答えるだけで、自分に合う香りのタイプがわかる香り診断をご用意しています。実際に肌で試したい方は、3種を¥990で試せるサンプルセットもおすすめです。

まとめ:足元の山から、日々の暮らしへ

  • クロモジは、日本の山に自生する、古くから身近な香りの木
  • BLACKLETTERSは、秩父のクロモジを香りの核にしている
  • 国産素材だからこそ、産地と素材をはっきり語れる
  • シルクも香りも、秩父の土地にあるものを暮らしのかたちに

秩父という一つの土地から、日々の暮らしに寄り添う香りを。BLACKLETTERSの香りの背景には、いつも秩父の山があります。

この記事の監修者

堀口智彦(ほりぐち ともひこ)/株式会社ISILK 代表取締役・BLACKLETTERS プロデューサー。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでファッションを学び、帰国後自身のブランドを立ち上げる。KATHARINE HAMNETT LONDON のチーフデザイナーを経て、埼玉・秩父を拠点に、養蚕から製品までの国産シルクと、秩父産クロモジの香りブランド BLACKLETTERS を手がける。

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